総会詳細

GENERAL MEETING

第2回IgG4研究会

開催日 2008/3/8
会場 美ヶ原温泉、長野
会長 川茂幸

IgG4 研究会 2008 in 松本 について

記入日2019/11/05

IgG4 について温泉につかりながら気楽に話し合おう、という趣旨で金沢大学の川野先生、全先生を中心に第一回の IgG4 同好会(最初は、同好会という名前でした)が2007年に石川県の山中温泉で開催され、私に講演の機会をあたえていただきました。懇親会でこれからも、この会を毎年続けたいという意見が誰からともなくでて、折角ですから私に第二回開催の世話をさせていただきたいと申しでたら、そのまま酒の席で了承されてしまいました。

2008年3月8日(土)に松本市美ヶ原温泉のホテル翔峰で IgG4 研究会 2008 が開催されました(写真)。60名が出席され、一般演題11題と全陽先生の特別講演「IgG4関連疾患の臓器別特徴」という内容でした。本会の特徴は出席者の所属領域が非常に多彩であるということです。私は消化器内科医ですが内科ではリウマチ・膠原病内科、腎臓内科、呼吸器内科、免疫内科、内科以外では眼科、泌尿器科、口腔外科、病理とIgG4に興味をもたれている多士済々の先生がたが出席されました。これも、川野先生が全国の多くの先生に声をかけて下さったおかげです。しかし、当初、20名くらいの会としてホテルと交渉を始め、そのうちにどんどんと人数が増えていって、そのたび毎に、予約人数の修正をお願いしなければならなくなって、部屋の確保に大変困ったことが思い出として残っています。それでも全国津々浦々から、山奥の辺鄙なところに集まって頂いたことを感謝いたします。

気楽に話しあえる会として規則みたいなものは作らないでおこうということでしたが、それでもこれから毎年続けていくためにはある程度の組織を作る必要があるのではないかということになり、第一回の参加者を中心に世話人となり、久藤総合病院院長 菅井進先生に特別顧問となっていただくことを、この会で決定しました。

一般演題では腎病変、眼病変、唾液腺病変、呼吸器病変に関する症例報告、基礎的研究に関する報告があり、演題毎に非常に活発な討論が展開されました。また全先生の全身諸臓器のIgG4関連疾患病理の興味深い講演が続き、予想されたとこととはいえかなり時間が延長してしまい、懇親会開催が危ぶまれる状況となりました。特に全先生の血管病変に関するお話しには参加者全員が驚いていました。それでも、ホテルスタッフの協力のもとに懇親会も無事開催されました。本会の特徴は、懇親会後にお風呂に入り、ホテルの部屋にまた集まって夜を徹して続けられる、二次会、三次会であり、異分野の先生がたと貴重な情報交換を繰り広げることができることです。これは昨年の神戸の会でも同様に続けられ、有り難かったです。

IgG4関連疾患は全身性疾患であり、年を追う毎に各領域で興味を持たれる先生が増えてきて、参加人数が増え、より多彩な顔ぶれとなっていくことは非常に喜ばしいことです。今後、学会に発展していくことも充分に考えられます。しかし、第一回の会の趣旨である、和気あいあいと気楽に話あえる雰囲気をいつまでも残していっていただければと思います。

文責  信州大学健康安全センター 川 茂幸

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